◆ 2018年 3月8日  849回 例会 ◆
例会場: ホテルニューオータニ幕張

   開会挨拶   林田 英樹 会員

 
 
久しぶりに檀上に立ちましたが、結構いいものですね。
最近人出不足が話題になっていますが、私の事業所も新卒の採用が4年近く取れない状態です。
中途の採用も昨年1年間で130万円くらいかけて新聞広告を出していますが、面接の応募もわずかな人数しかありません。
介護事業は、職員の人員配置の基準があるので、職員の人数が足らなければ、稼働率を下げるしかなくなり、それを避けるために、派遣労働者を入れていますが、派遣会社でも派遣労働者の数が足らなくなってきているようです。
人材不足により、民事再生となっている社会福祉法人も知っている限りでも複数存在しており、事業展望はかなり厳しい状況で、外国人実習生の登用も積極的に行い、事業存続を図っていかなければと思っております。そのような状況なので、経費をたくさん使える先輩方はごちそういただけますようお願いします。


 
   「水と衛生月間に因んで」 『マイクロプラスチックの環境汚染について』
  紺野 浩幸 社会奉仕委員長

 
  マイクロプラスチックは以下の二つに分類される。
【一次マイクロプラスチック】
①洗顔料、化粧品や工業用研磨材などに使用されている小さなビーズ状のプラスチック原料
②身の回りのさまざまなプラスチック製品を製造するための原料として使われる米粒大のプラスチック粒(レジンペレット)
【二次マイクロプラスチック】
プラスチック製品の小さな細片:環境中に流れ出たプラスチックが外的要因(特に、紫外線や外的な力)により、徐々に劣化・崩壊して、小さな細片状(5mm以下)になったもの。
最近数十年間の世界のプラスチック消費量(2億8000万t/年間)の増加により、マイクロプラスチック(一次及び二次)は全世界の海洋に流出するようになり、その量は増大している。
1.化粧品に使用される一次マイクロプラスチック問題
近年、洗顔剤などに使われている微細なプラスティック粒子「マイクロビーズ」が下水処理を通り抜けて海に流出し、生態系の食物連鎖に影響を及ぼしている。
・マイクロビーズは、ポリエチレンやポリプロピレンなどプラスチックで作られた球状の小さなビーズである。大きさは数ミクロン~数百ミクロン(0.001mm~0.1mm)くらいで、目に見えないくらい小さい。
・こうした小さなビーズは肌の汚れや古い角質を除去する目的で、洗顔料やボディウォッシュ、練り歯磨き等の化粧品に添加されている。いわゆる、スクラブ剤である。
・以前は、天然のクルミやアプリコットなどの果物の種子などをスクラブ剤として使っていたが、十数年くらい前から合成プラスチックビーズが使用されるようになった。
・マイクロビーズに主に使われているプラスチック(ポリエチレン)は、比重が1以下と軽く、水にも浮くため、使用後、排水溝を通して川に流れ込む。マイクロビーズはあまりに小さすぎるため、排水処理施設では除去できず、そのまま川を通して海に流れ込む。今や、世界中の海がこうしたプラスチックのマイクロビーズで汚染されている。
・また、プラスチックは環境中の微量の化学汚染物質を吸着する性質があり、プランクトンや魚が飲み込むことで影響を与えることが懸念されている。

上記問題に対処していくため、日本でも早急に化粧品へのマイクロビーズの使用規制や、環境に優しい生分解性マイクロビーズへの切り替え等の対策を進めていく必要がある。

2. 二次マイクロプラスチックの問題
●環境中(海洋)に流出したプラスチック製品は、紫外線を受けて、時間と共に劣化が進み、細かく壊れていく
●そのまま放置しておけば、細片化はどんどん進み、目に見えないくらい(ミクロン、ナノオーダー)の微粒子状にまで小さくなる
●細片化したマイクロプラスチックの回収はほとんど不可能
●プラスチック製品が紫外線劣化によりマイクロ化するのに数年以上かかるので、マイクロ化する前に回収することが重要
●マイクロプラスチックによる生物の飲み込みや有害化学物質の影響を削減するために海に流出する前に回収することが重要
●環境にやさしい素材(生分解性プラスチック)の利用の推進をはかる
●マイクロプラスチックによる環境汚染問題の簡単な解決策はなく、3Rの推進を含め、プラスチックの製造から廃棄までを責任をもって管理することで、環境中に排出されるプラスチックの量を今まで以上に削減する
 
 
*資料 PDF