◆ 2019年 10月10日 904回 例会 ◆
「ガバナー公式訪問」
例会場: ホテルニューオータニ幕張

   
   2790地区ガバナー 諸岡靖彦様
第3グループ ガバナー補佐 鵜沢和広様
佐瀬和年様(成田RC)
石川憲弘様(成田RC)

 
    内藤定雄 会長  
  本日は、国際ロータリー2790地区諸岡靖彦ガバナーに当クラブにご訪問頂きまして、心から歓迎申し上げます。
本日のプログラムを簡単に説明いたしますと、例会の中で諸岡ガバナーによる「国際ロータリーの現在とこれから」というテーマで卓話頂きます。例会後第3回クラブ協議会開催いたします。クラブ活動報告者は会員増強&研修委員会 中路委員長、クラブ管理運営委員会 佐々木委員長、奉仕プログラム委員会 林田委員長、ロータリー財団・米山記念奨学会委員会 松原委員長の4名の委員長にお願いします。
 ガバナーとの質疑応答の時間を多めに取りガバナーよりアドバイス、そして他クラブの現状等をお聞かせ頂いて、今後のクラブの運営・活動の活性化に役立てたいと思っておりますので宜しくお願い致します。
 台風の被害がどこまで広がるのか、復旧がいつ終わるのか全く先の見えない千葉県、ガバナーの地区スローガン「ロータリーから千葉を元気に」今、まさに一番求められているテーマではないでしょうか。一日も早く元気で明るい千葉を取り戻しましょう。以上で開会挨拶といたします。有難うございました。


 
    ☆ 国際ロータリー第2790地区ガバナー 諸岡靖彦 様☆
  「国際ロータリーの現在とこれから」
 
   本年度当地区ガバナーを務めます 諸岡 靖彦(成田ロータリークラブ)です。本日は国際ロータリーの現況と、来年10月に100周年を迎えます日本のロータリーの実情についてご報告する同時に、私のロータリーに対する考え方を中心にお話しさせていただきます。
ロータリークラブ(RC)は、その会員であるロータリアンによって構成され、一方、国際ロータリー(RI)は、RCによって構成されます。ロータリーの創設者P.Harris(1868~1947)は資本主義社会の勃興期の、商業道徳が忘れられてしまった1905年に、米国シカゴの街に信頼と友情の仲間を増やしたいという趣旨でRCを創りました。親睦と相互扶助が初期の目的でしたが、奉仕という目的を加えることによって全米に拡がり、国境を超え、今では200以上の国と地域に、クラブ数3万6千、会員120万人を数える世界有数の奉仕目的団体となりました。こうした世界中のクラブの連合体をRIと称しています。ロータリーは職業倫理を重んずる実業人、専門職業人の集まりで、世界に目を開いて幅広い奉仕活動を国際社会に、地域社会に展開しています。
このようにロータリーは奉仕という基本目標の下に、世界中に会員基盤を有し、クラブを、地域を、世界をリードしています。ロータリーの活動を確固たるものにしてゆくためには、一人一人のロータリアンがロータリーを熟知して、私たちが所属するクラブをより効果的なクラブに成長させることが大切です。クラブを構成する一人一人のロータリアンがリーダーシップを身につけ、会員組織を強くして、社会が必要とする奉仕活動を継続させてゆくことがロータリー活動の課題です。
本年度RIのMark D. Maloney会長は、ここ20年間の会員総数が120万人のレベルで推移していることを停滞と断じました。情報化と交通手段の格段の進展がグローバル化を進め、世界の動きがより早く、狭くなっています。他方で地域紛争が長く尾を引き、経済や通商分野には対立と分断が進み、世界中がバランス感覚を失っています。「あと少し」に迫ったポリオ根絶にも、時間とカネがまだ掛かりそうです。マローニー会長は、かつてないほど分断化された世界に繋がりを取り戻すことができるのはロータリーであると断言します。ロータリーはより健康的で、平和で、持続可能な世界に向けた国連とのコミットメントを有し、他の組織には見られない平和と相互理解という精神の下に世界中の人々が繋がることが出来、目標に向かって意義ある行動を起こすことの出来るインフラを有しています。今こそロータリーの出番です。ロータリーの組織としての勢いを回復させ、地域社会や家庭、職域に新しいつながりを創り、世界をつなぐことがロータリーの使命です。こうした背景から、マローニー会長は『ロータリーは世界をつなぐ』ROTARY CONNECTS THE WORLD のテーマを打ち出されました。
私はマローニー会長のテーマを受けて、「ロータリーから千葉を元気に」のスローガンを掲げました。千葉を元気にするためには地区内クラブが元気にならなければなりません。私の使命はクラブを鼓舞し、クラブを元気にすることです。地区組織の総力を挙げて、クラブを元気にします。
さて、ご参集のロータリアンの皆様に投げかけてみたい話題があります。皆様ご自身にとってロータリーの魅力とは何でしょう、ロータリーを続けている理由は何だとお思いになるでしょうか?来年10月に日本にロータリーが生まれて100周年を迎えます。「日本のロータリー100周年実行委員会」が一昨年全国のRCに対して意識調査を行いました。この中に日本人ロータリアンの意識を探ることができます。(この詳細は「ロータリーの友」2017年11月号に掲載)上位6番目までの理由を拾ってみますと ①異業種交流ができる ②生涯の友人・仲間ができる ③自己研さんと学習・成長の機会 ④例会が楽しい ⑤奉仕活動ができる ⑥心からの親睦が得られる… となっています。奉仕活動への期待よりも、他人との関わりを大切にしている、という結果でした。皆様の場合はいかがでしょうか?
私の考え方ですが、「出会いの妙」、それがロータリーの魅力の第一です。2010‐11年度にクラブ会長を務め、その後地区へ出るようになってから、殊に多様な地区ロータリアンとの交流が楽しみになりました。GND、GN 、GE と年々立場がガバナーに近づくにつれて、シニア・リーダーといわれる方々やPDGと接する機会が増えて、様々な人間像、彼らの奉仕活動の体験談、立ち居振舞い、リーダーシップのあり方を垣間見てきました。ロータリアンは対等です。ロータリーの会合では、公式、非公式に関わらず対面すればどんな著名な方とでも対等なお付合い、お話を交わすことができます。「ロータリーにNo! は無い」とよく言いますが、回ってきた役目はお受けするのが良いと思います。ロータリーを学び、自分の世界を広げるチャンスだと思うべきです。苦手な分野であっても、ポジティブに受け取るべきです。不安な気持ちが準備を進め、問題意識を高めます。例会や奉仕活動では、意識して年代の違う会員、職業分類の全く違う会員との交流が視野を広げ、感性を刺激します。RIの青少年プログラムは年齢層によって設定が変わりますが、IAC,青少年交換、RYLA、RACに参加しますと、ロータリーファミリーの幅の広さと若い力に教えられます。ものの見方、考え方そして何よりもロータリー観が養われます。このほかにもロータリーの世界的ネットワークの凄さ、R財団や米山奨学会の資金力は奉仕活動にとって、大きな原動力であり、その事業に惚れこめば健全で素直な寄付協力に近づけると思います。
ロータリーの全体像を絵にして表現すると、どんなことになるでしょうか!『ロータリーの樹』をご覧ください。青木貞雄ガバナー年度の2016年の地区大会にRI会長代理で当地区に派遣された渡辺好政PDGがRI理事をお務めの2006‐07年度の頃に持論を展開したというのがこの図表です。樹を育て、森を創る発想は日本人の自然観によく嵌ります。森を征服して街を切り拓くという西欧人の感性との差が見て取れます。土壌(中核的価値観)があって、根(R の理念)があるから幹(Rの目的)は育ち、幹を太らせれば枝葉(五大奉仕活動や6つの重点分野)が広がり、陽光を浴びて果実(R 財団)が実り、全体景観としてのRの公共イメージが向上する…というものです。
この『Rの樹』から様々なインスピレーションが生まれます。ロータリーアンは「個」からスタートして自学(楽)自習して、個のリーダーシップを養います。樹を大きく育ててゆくには高潔性という土壌が特に大切です。ロータリーがロータリーであるためには、職業倫理に従って得た経済力が個人の奉仕活動の原動力になるからです。「クラブ」が地域社会に働きかける要件として、クラブが元気でなければ地域に対して健全な提案やリーダーシップが発揮できません。会員基盤を多様化させて、クラブを持続的に盛り上げてゆくことが大切です。クラブの活動計画は奉仕活動も親睦も絆を創るための相互の存在と役割を認め合って、タテワリの活動だけではなく、上位の目的を共有し合うヨコワリのクロス・プロモーションを意識して動かなければなりません。この樹を持続的に、いかに強く育てるかは、戦略計画の課題です。樹を育て、森を如何に創ってゆくかはクラブ会員全体の総意に関わります。全会員の討議で森を創るビジョンを構想してください。ビジョンができたら毎月の、毎年の作業計画を創って、実行してください。半月後、1年後の実行チェックは欠かすことのできない、次のステップに向かう大事な振返りです。こうして樹が育てばロータリーの活動はますます意義深くなり、楽しくなることでしょう。
ところで、世界のロータリーと日本のロータリーにはギャップが生じている、ということをお聞きになっていませんか?日本のロータリアンが重視する職業奉仕(実は、日本人ロータリアンがこだわっているのは職業「倫理」のようです)は、世界中の何処へ行っても通じないというのです。職業奉仕とは職業上持ち得た専門知識や技能を生かして社会奉仕に貢献することだと、世界は考えているようです。職業奉仕を特別なロータリーを動かす土台としては考えていないのです。先の規定審議会でRACをRIの会員として認める件や、例会の欠席補填(メークアップ)を当年度以内とする緩和決定には驚きました。しかしこの狭い日本列島で2000年もの永い間、自然神信仰(神道)、仏教、儒教を自生的に「餅をこねるように」創り、武士道や商人道に形成し、実践してきた日本人の思想の風土を考えれば、職業奉仕の重視というスタンスは軽率なポピュリズムよりは遥かに重いものです。日本のロータリーがガラパゴスとか、周回遅れで走っているという評価はいただけるものではありません。来年に迫った日本のロータリー100周年では、ロータリーという米国建国期ピューリタンの思想潮流を、日本人の風土、文化になじむよう取り入れてきた社会運動として正しく評価されるべきものだと思います。如何でしょうか。 さて、これからのロータリーの方向はどうなるのでしょうか?5月から日本の元号が「令和」と改元されました。明治以降の大正、昭和、平成の150年はおよそ30年ごとに登り坂と降り坂を交互に経験してきました。平成の30年間の日本は、バブルの崩壊以後世界同時不況、大震災や自然災害がつづいて、降り坂の30年でした。外に目を向ける産業分野もありましたが、大多数の内向きな日本人は「井の中の蛙」と化しました。政府は内需を高めるために躍起になって財政出動しますが、国の借金が膨らむだけでした。人件費の上昇以上には生産性が目立って改善するわけではなく、低成長(時にはマイナス成長)がつづいています。
令和の時代には、もっと大らかに、日本人が持つ相手に心を寄せる優しさが発揮される時代になって欲しいと思います。そして日本人がもっと国際社会に出て、世界に貢献でき期待したいと思います。そのためには、ロータリーと同じように、日本人は明確な国家戦略をもつことが必要です。先ごろ経済同友会が発表した『危機感なき茹でガエル日本――過去の延長線上に未来はない――』の、日本再生の処方箋をご紹介します。三次元の図表で表わせば、X軸=経済の豊かさの実現、Y軸=イノベーションによる未来の開拓、Z軸=社会の持続可能性の確保、という社会の、近視眼ではない30年、50年後を見通した構想を基本として、そこに到る道筋を考えなければならない、ということです。令和の時代を、「敗北と挫折」の平成の30年の延長と思うのではなく、危機感を持って、日本人の繊細な感性を生かせる健康長寿、地球環境、持続可能性を構築する分野などで世界のトップを目指すべきです。
1月のサンディエゴのRI国際協議会で、GEとしてGETSに参加したとき、会場の入り口に掲げられていた標語は Join Leaders ,Exchange Ideas ,Take Action !  … 「リーダーを集め、意見を交換し、行動に移せ!」でした。かつてのそれは、Enter to Learn ,Go Forth to Serve!  … 「入りて学び、出でて奉仕せよ」でした。標語が変わったことの意味する所は、RIが戦略計画を構築するための姿勢を示しているものであると理解します。リーダーを集めて、意見を交換して、そして行動する、ということです。これがRIのこれからの行き方です。
以上で「RIの現在とこれから」というお話を終わらせていただきます。ご清聴、ありがとうございました。


 
   第3回クラブ協議会
 
 
 会員増強&研修委員会 中路委員長 クラブ管理運営委員会 佐々木委員長  奉仕プログラム委員会 林田委員長
 
  ※第3回クラブ協議会開会挨拶 内藤定雄会長
※質疑応答 司会:内藤定雄会長
      ガバナー 諸岡靖彦様
※閉会宣言・点鐘 中路泰博会長エレクト